タイ国政府観光庁（ＴＡＴ）は、今年１１月の中国人観光客が前年比で３０％減となっていると明かした。

　タイ地元紙によると、ＴＡＴユタサック総裁は、悪質な格安ツアーを撲滅した影響で、中国からの観光客が大幅に減少しているとし、１２月の観光客数も前年比で１０％減となっていると語った。

　これまで観光業の牽引役となっていた中国人観光客が急減していることを受け、１２月から観光ビザの手数料免除などの対策に乗り出しているが、効果は不透明だ。

　一方でＴＡＴは、今年の観光収入見通しを２．４兆バーツから、２．５兆バーツに引き上げた。このうち外国人観光客からの収入を全体の６６％にあたる１．６５兆バーツとしている。